新国立に聖火台設置困難 ずさんな五輪準備露呈

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(会議後の会見に臨む遠藤利明五輪担当相 横尾和哉撮影)

(ATR Japan)設計中の新国立競技場に聖火台の設置場所が無いことがこのほど、明らかになった。この問題について2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は3月3日、都や政府関係機関の代表らで構成される調整会議を開催し、遠藤利明五輪・パラリンピック担当大臣を中心とした検討チームをつくることを決めた。会議後の会見で遠藤五輪担当相は「4月中にこの取りまとめをしたい」と述べ、新国立競技場の基本設計が決まる5月までに設置場所を決定するとした。

国際オリンピック委員会(IOC)は聖火台の位置を「スタジアム内の観客すべてから見える場所」、「競技期間中はスタジアムの外にいる人々からも見えるように可能な限り目立つ場所」と定めている。しかし、遠藤五輪担当相は「関係閣僚会議でどこに置くのかを議論していなかった」と述べ、ずさんな五輪準備の一端が露呈した。また、一部報道によると、消防法上、スタジアム上部には設置できない。

「大会のシンボルで重要なもの」(布村幸彦組織委副事務総長)である聖火台についてでさえ、関連機関の間で連携体制が取れていない。しかも、建設費の超過などが見込まれれば、新国立競技場の新たな問題に発展しそうだ。

競技場内での聖火台の設置の可否や、設置費用など具体的な内容についての議論はこれからだ。聖火台の設置位置はIOCの承認が必要で、5月までにとりまとめる必要がある。基本設計の変更になれば、競技場の建設に大きく影響する。(平田秀祐)