高橋委員長「アスリートの目線に立った開会式を」 アスリート委員会

(冒頭挨拶をする高橋尚子委員長 布原弘基撮影)

(ATR Japan)2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は2月17日、アスリート優先の大会実現を目指すアスリート委員会を都内で開催し、元マラソン日本代表で、シドニー五輪で金メダルを獲得した高橋尚子委員長は自身の経験を踏まえて、「開会式は疲れてしまうかもしれないから行くことができない。競技のことを考えてそれ(開会式不参加)を選択してしまう」と話し、「アスリートの目線に立った開会式」の実現を求めた。

 これまでの開会式について、元女子テニス日本代表で、アテネ五輪で女子ダブルス4位に入賞した杉山愛委員は「4回オリンピックに出場したが実際に開会式に出たのは1回」と話し、「体力温存(のため)や本当に待ち時間が長い」と苦言を呈した。そのうえで、杉山委員は「快適に待ち時間を過ごせて楽な感じで、なるべく選手たちに参加してもらう工夫が必要」と強調した。

 元ゴールボール日本代表で、ロンドン・パラリンピックで金メダルを獲得した小宮正江委員は「流れをよくして待つ時間をあまり感じさせない工夫が必要」と口をそろえ、多くの選手が開会式に参加できる工夫を要求した。また元車椅子バスケットボール日本代表でシドニー・パラリンピックに出場した及川晋平委員は「(開会式に)行かなかった人たちの選手村では何もない、待っている方は罪悪感を感じた」と話し、選手村でも盛り上がれるような配慮を求めた。

 今後は元競技者の立場としてアスリートの目線に立ち、会場内外でより多くの選手に参加して盛り上がってもらう開会式を考案していくことが課題だ。(布原弘基)