金メダル有力 スピードスケート女子、小平・高木美

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(ATR Japan)スピードスケート短距離の日本の絶対的エースで、平昌五輪で金メダルが期待される、小平奈緒(31=相沢病院)。個人500、1000、1500メートルの代表として、2010年のバンクーバー五輪から3大会連続での出場で、今大会では主将も務める。小平は昨シーズンからワールドカップ女子500メートルを15連勝中で、さらに1000メートルでも昨年12月に1分12秒09で世界新記録をマークした。ソチ五輪後にスケートの強豪国・オランダに渡り、新たな環境で、経験豊富な指導者から技術や精神面を学んできた経験が、ワールドカップ8レース中、出場6レース全てで優勝、という今季の好成績につながっている。
 そんな小平の一番のライバルとなるのは、500メートル世界記録保持者の李相花(28=韓国)だ。彼女はバンクーバー五輪、2014年ソチ五輪の女子500mで連続金メダルを獲得している。ライバルでありながらも、プライベートでは一緒に出かけたり、言語を教え合ったりする仲で、レース後も互いにたたえ合う。昨季から膝の故障もあり、W杯での優勝はないが、これまでの実績も含め、地元開催という地の利を得た李が、どこまでタイムを伸ばしてくるのか。決戦は2月18日に行われる。

 中長距離の5種目に出場する高木美帆(23=日体大助手)も今大会、金メダルの期待がかかる注目選手だ。団体追い抜き(パシュート)の主軸として、今季は11月のオランダ、12月2日のカナダ、そして12月8日のアメリカと、国際大会で3連勝している。アメリカ大会では、2分50秒87の世界新記録をたたき出した。
 団体追い抜きは、3人でチームを編成し、2チームがリンクの対角から同時にスタートする。空気抵抗の大きい先頭を入れ替えながら女子は1週400メートルのリンクを6周(約2400メートル)し、3人のうちで最後にゴールした選手のタイムで競う。
高木は、2010年バンクーバー五輪に中学生で出場し、注目を浴びた。しかし1000メートルが35位、1500メートルが23位と納得いく結果を残せず、さらに2014年ソチ五輪代表からは落選するという挫折を味わった。しかしそこから這い上がり、迎えた五輪シーズンの今季は、国際大会で3度の団体優勝を果たし、10月下旬に長野で行われた全日本距離別選手権でも1000、1500、3000メートル、マススタートで4冠を獲得するなど、今や日本のスピードスケート中長距離界のエースとなった。
 団体追い抜きでは、姉・菜那(25=日本電産サンキョー)もメンバー入りしている。2歳上の姉とは、幼い頃から互いに刺激し合い、高め合ってきた。バンクーバー五輪は美帆だけが出場し、ソチ五輪では代表選考会で菜那が4位で出場権を得たために5位の美帆が落選。これまで二人揃っての五輪出場はなかった。平昌ではやっと姉妹で夢の舞台に立つことできる。2人の息の合った滑りが団体追い抜きでの金メダルを導くことができるか。(大海雪乃)

小平奈緒(こだいら・なお)
1986年5月26日生まれ(現 31歳)。長野県茅野市出身。信州大学教育学部生涯スポーツ課程卒業。2010年のバンク―バー五輪で団体追い抜きに出場し、日本女子スピードスケート界史上初となる銀メダルを獲得。2014年のソチ五輪では、500メートルは5位、1000メートルは13位でメダルには届かなかった。今季は、ワールドカップの500メートル、1000メートルいずれも3戦すべてで優勝し、500メートルは昨季から世界15連勝中。1000メートルでは世界記録を持つ。今大会の代表選考会では、500メートルと1000メートルで優勝、1500メートルは2位と、日本の短距離界で圧倒的な強さを持つ。 今大会では500メートル、1000メートル、1500メートルに出場予定で、平昌五輪日本代表の主将としてチームジャパンを引っ張る。

高木美帆(たかぎ・みほ)
1994年5月22日生まれ(現23歳)。北海道中川郡幕別町出身。日本体育大学体育学部体育学科卒業。中学3年生で2010年のバンクーバー五輪に出場し、“スーパー中学生”と呼ばれた。しかし、1000メートル35位、1500メートル23位と思うような結果は残せず、さらに2014年のバンクーバー五輪では代表から落選。しかし今シーズンは、ワールドカップの1500メートルで4戦4勝。団体でも世界記録を塗りかえてきた。代表選考会では、1000メートルで2位、1500メートルと3000メートルで優勝。今大会は日本中長距離のエースとして5種目(団体追い抜き、1000メートル、1500メートル、3000メートル、マススタート)に出場予定。複数のメダル獲得に期待がかかる。