X gameで見せた4回転、平昌で再び

ATR-logo-square-HI-REZ-VECTOR-1024x1024

(ATR Japan)金メダルの期待がかかる若きエースが、またも大きな結果を残した。冬季Xゲームのスノーボード男子ハーフパイプが1月28日米コロラド州アスペンで行われた。平昌五輪代表の平野歩夢(19=木下グループ)は、最後の演技で史上初となる4回転の連続技を成功させ、100点満点中99.0点で優勝した。「これを狙って、やろうと思って大会に来ていた。それがクリーンにできたし、初めて大会で決められたのが1番」と平野は満足げに語った。
 スノーボードという競技ひとつとっても、種目は7つ存在する。その中で平野が戦う種目は、ハーフパイプだ。ハーフパイプとは、長野オリンピックでスノーボード種目が初めて採用されてから採用され続けており、最も長い歴史をもっている。左右の壁でジャンプを繰り出し、ジャンプの高さや技の難易度と完成度を争う。6名の審判が100点満点で採点し、2本滑ったうちのベストスコアが個人スコアとなり、大会での順位が決まる。小柄な選手が多く、細かいテクニックだけでなく、大技に挑戦するメンタルも必要なスポーツだ。
 ハーフパイプが五輪種目に認定されて以来、2002年ソルトレーク五輪で中井孝治(当時17=salomon)が打ち立てた5位の壁を、日本は破ることができなかった。しかし2014年ソチ五輪で平野が銀メダル、平岡卓(22=バートン)が銅メダルをもたらし世界を驚かせた。徐々に、しかし確実に成長を見せているスノーボード界。世界に並び、そして世界を越える時代がやってきている。
 2月13日に開催されるスノーボード男子ハーフパイプは、日本時間で13時から予選1組目が始まる。若者の活躍が光る中で、メダルを取り続ける平野からは目を離すことができない。X gameの決勝で見せた4回転の大ジャンプを、平昌五輪でも期待している人は多い。平野自身も、ソチの悔しさを晴らす大会にできるか。 (武者あさひ)

平野 歩夢(ひらの・あゆむ)
1998年11月29日生まれ(現在19歳)。身長は160cm、体重は50kg。新潟県村上市出身。現在は日本大学スポーツ科学部に在学しながら、木下グループにも所属。2011年に行われたジュニアオープンで初の金メダルを獲得し、その後2013年のW杯カルドーナ大会でも金メダル。それだけでなく2014年にはハープパイプのオリンピアンとして日本人初の銀メダルをたぐり寄せ、2016年と2018年のX gamesにおいても金メダル獲得を果たした。プロスノーボーダーが多く出場する各大会においてメダルを獲得し続けている平野は、海外からの評価も高い。今回の平昌オリンピックでは、日本人初の金メダル獲得に大きく期待がかかる。