体操男子団体、個人で2冠 「自分の演技をやり続けてこれたからこそ勝てた」=内村航平

(金メダルを掲げる内村航平選手 橋本大周撮影)

(ATR Japan)リオデジャネイロ五輪・体操男子個人総合に出場した内村航平は、10日(現地時間)の決勝で第5ローテーションまでにベルニャエフ(ウクライナ)に、0.901点差のリードを許していた。それでも、最終第6ローテーションの鉄棒で逆転し、ロンドン大会に続く2大会連続の金メダルを獲得した。内村は「自分の演技さえすれば結果はついてくる。それが今日は今までで一番できた試合だった」と試合を振り返った。

内村は、第1ローテーションの床から第5ローテーションの平行棒まで、大きなミスなく安定した演技を見せ、優勢の状況が続いていた。しかし、ウクライナのベルニャエフも同様に安定した演技を繰り広げ、第5ローテーションの平行棒では16.100点の高得点を挙げ、内村の得点を上回った。続く最終第6ローテーション、内村は「いつも通りやることしか考えていなかった」と語ったように、最後まできれいに演技をまとめ15.800点を挙げた。

 最終演技、ベルニャエフは鉄棒で14.899点以上を挙げれば金メダルが確定する状況だ。この時のベルニャエフは、「とにかく鉄棒でやるべきことをやる。後は、審判に任せるという気持ち」だったという。会場中が固唾を飲んで見守った結果は、14.800点だった。この瞬間、内村の金メダルが確定した。銀メダルのベルニャエフ、銅メダルのウィットロック(イギリス)に「伝説」と言わしめた内村は「自分の演技をやり続けてこれたからこそ勝てた」と語った。自らがこれまで体操に捧げてきたすべてを、リオでも発揮し栄光を手にした。(橋本大周)