終了間際の逆転劇、日本3階級で金  女子レスリング

(ATR Japan)リオデジャネイロ五輪.・レスリング女子フリースタイル48キロ級、58キロ級、69キロ級が18日行われ、登坂絵莉、伊調馨、土性沙羅がそれぞれ出場し、いずれも試合終了間際の逆転で金メダルを獲得した。伊調は今回の優勝で、女子個人種目では初の五輪4連覇の偉業を成し遂げた。また登坂、土性は初の五輪出場で金メダルを獲得した。

登坂は2回戦を6-0、準々決勝を11-2、準決勝を8-3という盤石の勝ち上がりを見せた。しかし、決勝のスタドニク(アゼルバイジャン)戦では終盤まで1-2とリードを許す苦しい展開となるも、残り10秒「ここしかない、これで取れなかったら後悔すると思って力を入れた(登坂)」相手の足をもって倒し、3-2の逆転で金メダルを決めた。試合後、登坂は「いろんな人の顔が浮かんで、本当に感謝です」と話し喜びをかみしめた。

 伊調は2回戦をテクニカルフォール、準々決勝を3-1、準決勝をテクニカルフォール勝ちし、決勝に臨んだ。決勝はワレリア・コブロワゾロボワ(ロシア)と対戦し、第1ピリオドを1-2で折り返すと、第2ピリオド残り5秒に相手の背後に回って2点を追加、3-2の逆転を収めた。伊調はメダルセレモニー後「本当にほっとしています。正直戦う前は怖かった、たくさんの人からたくさんの勇気をもらって戦うことができた」と話し、4連覇のプッシャーを跳ね返した勝利に安堵の表情を見せた。

土性は1回戦から登場し、11-2、2回戦をテクニカルフォール、準々決勝を7-2、準決勝を7-2で突破した。決勝ではナタリア・ボロベワ(ロシア)と対戦し、0-2でリードを許していたが、残り40秒で相手の足を持つとそのまま倒し2-2に追いついた。ボロベワが1ポイントずつ得点していたのに対し、土性が2ポイントを技によって追いついたためビッグポイントの差で勝利し、登坂、伊調に続き3階級で金メダルを獲得した。土性はメダルセレモニー後「今回は緊張もあまりなく体調もよくいいレスリングができた。重量級では金メダルがなかったので、私が1番最初になってやるという気持ちで臨んだオリンピックだった」と話し、人一倍強い気持ちで金メダルを獲得した。
土性が試合後のインタビューで「たくさんの方に支えられた勝利。(伊調)馨さんや(登坂)絵莉さんが最後の最後まであきらめていなかったのを見て、最後まで絶対あきらめずやろうと決めていた」と話したように、3選手が終了間際の逆転でつかんだメダルは、チームとして取った金メダルとなった。(布原弘基)