リオのパラリンピック予算不足で 「危うい状況」=IPCクレーブン会長

(リオ五輪組織委のマリオ・アンドレダ氏(右) ATR撮影)

(ATR)リオのパラリンピック大会開催に暗雲が垂れ込めている。先日、ブラジルの裁判所がリオデジャネイロ市に対して2016年リオ五輪・パラリンピック組織委員会への資金援助の指し止めを下した。これでパラリンピック大会の予算措置の見通しが立たない。これについて、16日に開いた記者会見で、リオ五輪組織委のコミュニケーション・ディレクター、マリオ・アンドレダ氏は、「法的な問題が解決するまで、現在の予算状況についてコメントできない」としている。

リオ五輪組織委は各国国内パラリンピック委員会(NPC)対し、ブラジルへの大会出張で必要な助成金を今月末までに支払わねばならず、それらを埋め合わせるためにこの資金援助が不可欠な状況だ。アンドレダ氏は記者会見で「この問題については我々の法律チームで対応する」とした。

国際パラリンピック委員会(IPC)のフィリップ・クレーブン会長は15日、リオ現地で「大会は未だ『危うい』状況である」としたうえで、リオのエドゥアルド・パエス市長が大会開催を保証していると付け加えた。クレーブン会長は「アスリートら関係者すべての期待に沿える大会運営のため、さらなる援助や財源を取り入れることがいまの目標」と述べた。

 アンドレダ氏はATRに対し、「五輪に公的資金の拠出はないだろうが、パラリンピックへの公的資金の拠出額は明言できない。五輪準備に資金が使われ、パラリンピックへの配分がなくなった」との見方を示した。(Aron Bauer :翻訳編集 松本昌大)