森組織委会長、五輪競技場の見直しについて「極めて難しい」

(会議後、取材に応じる森会長 橋本大周撮影)

(ATR Japan)2020年東京五輪・パラリンピック大会に携わる関係組織、団体の代表による調整会議が29日、文部科学省で開かれ、円滑な大会開催のために意見や問題点の共有を行った。会議の中で大会組織委員会の森喜朗会長は、都政改革本部が提案している五輪競技場の見直しについて「IOCの理事会でも決まり、総会でも決まったものをひっくり返してしまうのは極めて難しい問題である」と小池百合子都知事に難色を示した。

 改革本部は都の体制や財政を見直すために9月1日に設立された。29日に行われた都政改革本部会議では、現行の体制だと大会予算が3兆円を超えるとの試算報告がなされた。これは当初予算の7340億円と比較すると約4倍の額にあたる。また、改革本部は五輪競技場の見直しを求めており、主に挙げられている会場は、ボート・カヌー会場の「海の森水上競技場」(491億円)、バレーボール会場の「有明アリーナ」(404億円)、水泳会場の「オリンピックアクアティクスセンター」(683億円)の3会場である。

 これらの競技場について、森会長は「バレーボール、水泳、ボートというのはそれなりに理屈があって決まったもの」と反論する一方で、「今の改革本部の意見は知事に対する提案であるから、知事がどうするかということを聞かなければ我々は何とも言えない」と慎重な姿勢を見せた。(田村純一朗)