IOCコーツ副会長「進捗状況に満足」 第2回調整委会議

(ATR Japan)2020年東京五輪・パラリンピックの大会準備に関する第2回IOC調整委員会会議が7月1日、都内で開催された。組織委員会が国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員会を迎え、2020年大会に関する取り組みや準備状況について報告した。調整委員会委員長のジョン・コーツIOC副会長は「進捗状況に大変満足している」と述べ、IOCが進める五輪改革「アジェンダ2020」を忠実に取り組み、順調に大会準備を進めていることを高く評価した。

会場の計画見直しによって、千葉県、神奈川県、埼玉県に分散することになり、当初選手村の半径8キロ圏内に会場の85パーセントを設置する計画であったのが、現時点で66パーセントに縮小したことに関して、コーツ委員長は「66パーセントでも非常に大きな割合。既設の施設の割合が33パーセントから50パーセントに増えている。コンパクトさは継続されている」と問題視せず、これによりコストを節減できていることを評価した。

アジェンダ2020に基づき、開催都市の組織委員会が一大会限定で提案できる追加種目の採択について、コーツ委員長は「全くフレキシブル」とし、種目を行う際のコストへの影響や収益などのメリットなどを考慮し、若者にとって魅力的であるかを重要な判断基準とすることを説明した。夏季大会の上限として、種目について約310種目、参加選手を1万500人と定めているが、追加種目は別枠だ。追加種目の選定は「種目数と選手は組み合わせ次第。IOC総会での賛成が条件である」と話した。

新国立競技場の建設に関して、コーツ委員長は「(IOCが)望んでいたことはすべて達成される」と述べ、大幅な計画の変更や、それに伴う費用の増加に関しては、大会のメーンスタジアムとしての条件を逸脱していないとする考えを示した。さらに、「日本政府が建て替えるもの。アジェンダ2020は我々(組織委やIOC)のもの」と述べた。

会議を終え、組織委員会の森会長は「調整委員会委員の皆様と、密度の濃い時間を過ごすことができた。国民の期待は高まっている。これまで以上に、準備を着実に進めていかなければならないとい」と話した。コーツ委員長は「大会準備が引き続き順調に進んでいることがわかり、大変嬉しく思います。東京がアジェンダ2020の恩恵を最大限に享受できるよう、引き続き緊密に連携して参りたい」とコメントした。(橋本大周)