五輪ボランティア応募者の待遇満足度約62%―ATR調査

(ATR Japan)ATR Japanは、2月9日と13日の2日間、東京スポーツスクエア(千代田区)で開催されたフィールドキャスト(大会ボランティア)のオリエンテーション・面談に参加したボランティア応募者の計60人に『2020年東京オリンピック・パラリンピックのフィールドキャストへの意識調査』を実施し、活動期間中の待遇や面談について、参加者の満足度が高いことが分かった。

「五輪ボランティア期間中の待遇(ウェア・飲食・一律1000円のプリペイドカード・保険)の満足度」を「大変満足」から「大変不満」までの5段階で評価する質問では、「やや満足」と「大変満足」が合計61.6%となり、応募者の満足度がおおむね高いことが明らかになった。スポーツ・ボランティア経験のある73歳の男性は、「ボランティアは報酬を求めてするものではないから、待遇面は特に気にしていない」と話した。

また、面談は面談員・応募者の2対2のグループ形式で、開放的な空間で和やかなムードの中行われた。「大変満足」から「大変不満」までの5段階に分けた「面談の満足度」について聞くと、「やや満足」と「大変満足」が合わせて80%に上った。

調査ではさらに、「活動分野・活動場所が希望通りにならなかった場合、ボランティアを続けますか」とたずねた。その結果、「継続する」と回答した人が83.3%と待遇に関わらず高い活動意欲がうかがわれた。一方、「分からない」が11.7%、「辞退する」が5%にとどまった。ただ、活動内容について、「移動サポート(運転等)」に関し、「事故を起こした際の責任の所在が明確でない」「東京都心の運転は不慣れなため心配だ」という声もあった。

また、活動期間中の要望をたずねると、「都内で使える飲食店等の割引券が欲しい」「最低10日間の活動期間は長く、会社員でも参加しやすい日程に設定してほしい」「記念となる謝礼品が貰えたら」「休憩時間も大事だが、こまめな休憩回数の方が大事だ」という意見があった。

「過去のボランティア経験」に関する質問には、回答者の48.8%が「スポーツ・ボランティアしたことがある」と答えた。「スポーツ以外のボランティアに参加したことがある」が28.3%と、回答者の過半数以上がボランティア経験者だった。一方、「ボランティアに参加したことがない」は23.3%だった。組織委は、積極的にボランティア経験のある方を募集しており、その意向と合致したといえよう。

今回のオリエンテーション・面談は東京、神奈川、千葉など首都圏在住の人が多く集まり、回答者も約95%が首都圏在住だった。今回の結果が首都圏以外からの参加者に当てはまるかどうかは不透明だ。組織委は募集の段階から地方在住者の交通費・宿泊費は自己負担・自己手配と明言しており、居住地を問わず全員一律に、滞在先から会場までの交通費相当として1日1000円を支給する。このため地方在住者の参加には大きな負担がかかるとされる。(吉崎良太)