IOC、JOC 東京五輪組織委員会 名前は似てるけど、その違いは!?

     (ATR Japan)オリンピックといえば、まず初めに説明すべきは、「国際オリンピック委員会(IOC)」。IOCは第一回オリンピック競技大会の2年前の1894年に、パリでピエール・ド・クーベルタン男爵を中心に設立された。オリンピアズムという理念をかなえるための運動(オリンピックムーブメント)を運営する世界最高機関だ。 オリンピズムとは、スポーツを通して心身ともに鍛え、世界中の人々と交流し、平和な社会を築くという理念。IOCはこの理念を常に問い続け、世界の平和を追求する組織である。誰もが知る4年に1度開催するオリンピック競技大会は、オリンピックムーブメントの中の最大の活動だ。IOCにとっての2020年東京五輪はオリンピズムという世界平和のための祭典として位置づけられる。

     次は、「日本オリンピック委員会(JOC)」。この組織はIOCの管理下にある、各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)の日本支部という位置づけだ。JOCももちろん、オリンピズム精神に則り、スポーツを通して心身ともに鍛え、世界の平和を推進することを使命とする。その目的も、オリンピックを通して世界平和を維持すること。また日本国内のスポーツ選手の育成・強化を図り、スポーツ振興に寄与することだ。活動は、日本国内でオリンピックやオリンピズムを拡げるための事業、選手強化そしてオリンピック競技大会などへの選手派遣を柱として活動している。

     三つめは、「東京五輪組織委員会」。これは2020年夏季五輪開催地が東京に決まった後の2014年、東京都とJOCにより発足した公益財団法人だ。東京五輪の運営と管理またスポンサー関連事業などが主な業務だ。その会長は元首相の森喜朗氏。政財官の有能な人材を結集させた「オール・ジャパン体制」をうたっている。

     2020年東京五輪はIOC、JOC、そして東京五輪組織委員会が密接に関わりあって管理・運営が進められている。最後に、JOCと組織委は、「日本人が震災復興に際して、あらためて認識したスポーツの力・価値。それを発信して、世界のスポーツ界に貢献する」という大きなビジョンを掲げる。開催まで残り500日になろうとしている東京2020に期待がかかる。