東京オリンピック1964で使われた会場の今を追う

(ATR Japan)今から45年前に行われた前回のオリンピック。当時使われた会場で現存するものが少なくなっている。ただ長い年月を経た現在も、当時の趣そのままに残っている競技場もいくつかある。

まず一つはラグビーの聖地として知られる、秩父宮ラグビー場だ。今でこそトップリーグや大学ラグビーが行われ、ラグビー会場としてのイメージが強いこの会場だが、東京五輪ではサッカー会場として使われていた。競技は違っても、今も昔も選手の華麗なプレーが観客を魅了している。

次には柔道が行われた日本武道館が挙げられる。いまでは武道の試合はもちろんのこと、コンサートでも使用されている。ビートルズやQUEENなど海外大物アーティストも公演しており、今では武道館ライブがアーティストの大きな目標になっている。

最後に挙げるのはサッカーやバレーボールなど計4種類の競技が行われた、駒沢オリンピック公園総合運動場だ。駒沢公園は選手が競技を行うことはもちろんだが、市民が利用できる運動場としても整備が行われた。このような二つの側面を持ち合わせた考えは当時としては画期的であった。このような整備方針により、当時から現在に至るまで、市民が運動できる機会と場所が与えられ、毎日多数の人が公園を利用しており、市民に大きな恩恵を与えた競技施設となった。

このように1964年当時の会場が現在では多彩な方面に利用されている。この経験を活かし、2020年の五輪会場も決して負の遺産にならないようにしなければならない。

(画像提供 Tokyo 2020) (薗田祐太郎)