下村文科相退任 「一番責任と思っているのは新国立問題」

(ATR Japan)下村博文文部科学大臣は10月7日、正午に開かれた臨時閣議で辞表を提出した。閣議後の会見で下村氏は、「一番責任として思っているのは新国立競技場の問題」と述べ、文科省が設置した新国立競技場の検証委員会からも指摘された自身の責任を改めて認めた。

また、下村氏は在任期間を振り返り、「2年前に(招致が)決まった時、民主党政権からの継承とはいえ、1300億円(の総工費)、ザハ・ハディド氏の案をゼロから検証しながら見直すべきであったというところが最大の反省点、一番心に残るマイナスの部分」と述べ、反省の意を示した。

今後の新国立競技場については、遠藤利明五輪担当大臣と下村氏の後任である馳浩氏の名を挙げ、「国民の多くの皆さんが期待をもってオリンピック・パラリンピックを迎えられるような対応をされるお二人であることは間違いない」と期待を示したうえで、自身も「党サイドから支えていきたい」と述べた。

下村氏は、新国立競技場の検証委員会が9月24日に公表した報告書の中で、監督機関の長としての責任を指摘され、25日の記者会見で辞任の意向を示していた。下村氏の後任には、1984年のロサンゼルス五輪にレスリング選手として出場し、その後プロレスラーに転身したあと、1995年に参議院議員に初当選した、馳浩元文部科学副大臣が就任する。(平田秀祐)