「背信行為だ」と都知事。文科省局長の報告を拒否

(ATRJapan) 舛添要一都知事は5月29日午後、都庁で開かれた定例記者会見で、国から求められた新国立競技場の建設費用の一部負担問題に関して、下村博文・文部科学大臣や文科省の一連の対応に対し、「背信行為だ」と強く批判し、同省の久保公人スポーツ・青少年局局長の来訪を拒否したことを明らかにした。

18日に下村文科相から一部負担要請されたことに対して、舛添都知事は今月末までにこの具体的な金額の提示を求めたていた。これに関連し、期限が迫っているこの日、下村大臣が定例会見で「途中経過を(都に)説明するよう、久保局長に指示を出した」と述べた。

これに対して舛添知事は、「中間報告なんかいらない。求めていることではないので、来る必要はありませんとお断りした」と来訪を拒否したという。工期達成への危惧に対して、「早く(具体的な案を)持ってくるべき。持ってこられないならこられないで(理由を)きちんと説明すべき」と文科省に対して釘を刺した。

国が都に総額580億円を負担させる計画が水面下で進行していることが露呈した。この問題について、下村大臣はこの日の会見で、都知事に詳細な情報開示をし、理解を得たい意向を示した。これに対して、都知事は「求めているもの、国民の前で要求したものに対してきちんと戻ってこないということがおかしい。(都は具体的な報告を)ひたすら待っている」と強調した。

一部報道では、都の費用負担問題について、その多くの反対意見が都に寄せられているという。この現状について、舛添知事は「当然。一都民として同じ考えを持った」と語った。(橋本大周)