自転車競技の一部、伊豆で開催へ IOCが承認

(ATR Japan)2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は12月9日、スイス・ローザンヌで行われている国際オリンピック委員会(IOC)の理事会にテレビ会議の方式で参加し、自転車競技の会場について、トラック・レース種目とマウンテンバイク種目を日本サイクルスポーツセンター(静岡県伊豆市)の施設で開催することを提案し、承認された。

招致段階では都内の仮設会場での開催が予定されていたが、コストの高騰により見直しをしていた。伊豆への会場変更により約100億円のコスト削減になるという。武藤敏郎組織委員会事務総長は「既存の施設を最大限活用するというIOCのアジェンダ2020に沿ったもの」と述べ、IOCの理解を得られたとの見解を示した。

選手村については、ジョン・コーツIOC副会長が会議で「組織委員会が会場近くの既存の施設を使用するとしているため心配はいらない」との旨を示したという。変更後の会場について、会議では「富士山の見えるいい場所」などという好意的な意見があったとされたが、東京から距離があるため観客を集められるかが懸念される。

また、自転車競技のバイクモトクロス(BMX)種目は予定通り有明BMXコースで開催、ロード・レース種目はゴール地点を武蔵野の森公園から、スタート地点と同じ皇居外苑に変更することで承認を得た。

会場が確定していない競技は、予選会場を追加することが検討されているサッカーのみとなった。サッカーの予選会場については、2016年リオデジャネイロ大会の開催後に国際サッカー連盟(FIFA)と相談し決定するという。武藤事務総長はサッカーの会場についての課題は残っているとしたうえで、「競技会場の見直しについて一区切りついた」と述べた。

IOCのトーマス・バッハ会長は会議で、これまでの会場の見直しで計1800億円の削減が見込まれたことについて「組織委員会は努力している」と評価したという。また、新国立競技場や新しいエンブレムの取り組みについても「順調に進んでいる」と評価した一方で「これを続けていくことが大事」とも述べたといい、継続的な取り組みを指示した。(平田秀祐)