日本バスケ推進協議会、バスケ人不在のJBA協会体質を「不透明」と批判

(会見に臨む日本バスケットボール推進協議会、吉田正彦副幹事長 海野善之撮影)

(ATR Japan)日本バスケットボール協会(JBA、川淵三郎会長)が次期会長候補にバレーボール女子の1984年ロサンゼルス五輪銅メダリスト、三屋裕子現JBA副会長(57)を選出したことに関連し、バスケットボールの元五輪選手と監督などが中心となって設立された一般社団法人「日本バスケットボール推進協議会(JBIC)」が3月17日、都内で会見を開き、バスケットボールの専門家が存在しない現JBA執行部の運営方法や新会長に選考方法に関して、「不透明」と批判した。

6月で退任する川淵会長の後任候補として、JBAは3月9日の理事会で「会長候補者選考委員会」が三屋氏を選んだ。3月19日の評議員会で決定する見通しだ。これについて、JBICは「(そもそも)選考委員会が設置されたのか、委員構成はどうなのか、いつ会議が開催されたのか、複数の候補者の中から(三屋氏が)選ばれたのかなどの情報が開示されていない」と批判した。

また、JBICはJBAに対して1976年モントリオール五輪代表の桑田健秀理事を会長候補として推薦した。これについて、JBICの中村邦彦幹事長は「(JBAで)一顧だにされていない。われわれの憂いが伝わっていない。サッカー(出身の会長)からバレーか。このままで東京五輪までいくのか。バスケット社会に(協会運営を)返してほしい」などとJBAの体質を批判した。

これらについてJBICは3月15日付けでJBAに対して質問状を送付した。だが、期限であった3月17日正午までに回答は得られなかった。また、JBAの川淵会長や大河正明事務総長が協議会との話し合いを拒否する姿勢についても、強い不満を表明した。

一方、JBA広報部は、「JBICからの会長候補の文書も質問状も受け取っている。JBAはバスケットボールの組織運営の責任者として、あくまでもルールに則って進めている。外部の団体からそのことを批判される話ではない。JBICとの話し合いについても常に門戸を開いてきた。会おうとしないのはJBIC側である」とした。

国際バスケットボール連盟(FIBA)は2020年東京オリンピックの開催国枠の無条件出場を認めていない。これについて、JBICの吉田正彦副幹事長は、「本来ならリオ予選から東京オリンピックまでのスケジュールを明快にしていないといけない。東京五輪を見据えたメンバー構成であるべきで、20年までのスケジュールも立てられているべき」と、現在のJBAの強化体制への不安を示した。

JBAから回答を得られない場合、JBICは再度質問状を送付するという。JBICの中村氏は「敵対する団体ではないといってきたが、ここ数日で状況が変わった。これからは強行に対応することも出てくると思う。評議員に理解を求めていかなければならない」と述べた。(佐野圭弥、春日良一)